メダル獲得の仮想ランキングは、昨年の世界選手権などの世界規模の大会や各競技の世界ランクを基にBOAが作成したもので、1位は金40個の米国で、2位は34個の中国、3位は29個のロシア。地元英国は金19個でフランスと並んだが、総数では4個上回り、目標とする北京と同じ4位につけている。
しかし、驚くべきは6位の日本だ。メダル獲得競技名は明らかにされていないが、金17個は64年東京、04年アテネの16個をしのぐ最多。メダル獲得総数でも、ロンドンより2競技多かったアテネの37個を大きく上回り、47個の史上最多になるというデータが出た。
日本オリンピック委員会(JOC)は、01年に策定した「ゴールドプラン」をステージ2に進化させて中長期的な強化計画を推進している。その目的は16年リオデジャネイロ五輪で金メダル獲得数世界3位に浮上すること。だが、JOCの情報戦略部門が行っている戦力分析でも、ロンドンの金メダルは10個前後。17個は想像以上に高い評価といえる。
実際には、昨年が夏季五輪の中間年にあたり、正確な戦力分析と呼べるかどうかは不明。さらに、柔道の世界選手権の影響も大きい。地元東京で行われた昨年大会では、男女計16階級で10個の金メダルを獲得。この大会では各階級2人ずつが出場できたため、メダル総数も23個に上った。これが計14階級に各国1人ずつとなる五輪で、同様の結果を出せるかは未知数だ。BOAの試算は「絵に描いた餅」となるのか、実現できるのか。多くの競技で五輪出場権がかかる今年の世界選手権こそ、それを占う舞台となりそうだ。

