2011年12月06日

ロンドン五輪へ メーカー各社の“勝負水着”出そろう

 来夏のロンドン五輪へ向けて競泳界で、各メーカーの“勝負水着”に注目が集まっている。3年前の北京五輪で旋風を巻き起こした英スピード社と国内メーカー3社が5日までに、2012年版のニューモデルを発表。いずれも0秒01でも記録を縮めたいというトップスイマーの要望に応えた自信作だ−。
ミズノスイムチームb.jpg
 2008年北京五輪で旋風を巻き起こした英スピード社が、再び新たなステージに突入した感がある。流体力学に基づき、キャップ、ゴーグル、水着の3点が一体となって作用するシステムを開発。しわが寄らないキャップ、凹凸を減らした形状で顔に密着するゴーグル、そして広範囲で体を覆う水着を合わせて使用することで、全身にかかる抵抗が16・6%低減されたという。担当者は「選手に自信を持たせるため、いかにレーザー・レーサーの成功を引き継ぐかが重要だった。レーザー・レーサーより技術的に優れたものができた」と強気だ。

 3年前にスピード社が発売した「レーザー・レーサー」に端を発した、いわゆる「高速水着」の開発競争。09年世界選手権では、水を通さず、浮力効果が指摘されたラバー素材の水着が猛威を振るった。国際水泳連盟は10年1月、水着の力に頼らない本来の競技姿勢を取り戻そうと、素材や形状などを制限する新規定を導入。それでもメーカー各社は、規定の範囲内で新素材の開発や設計などの研究を重ねるなど、知恵を絞ってきた。


 ジュニアからマスターズまで、年齢層が幅広いのが競泳の持ち味。水着メーカーにとって、世界トップ選手の着用による宣伝効果は絶大で、3年前の出遅れを挽回したい国内3社は、選手の泳ぎ方に合わせて効果を発揮する新作を揃えた。

 ミズノは、設計や着用感の異なる水着を3種類用意。▽二重織り構造の強力な締め付けで、水中抵抗を約4%削減したタイプ▽股関節部分に伸縮性の高い素材を配置し、平泳ぎの脚の動作がしやすいタイプ▽締め付けを弱くし長距離も泳ぎやすくしたタイプ−で、開発に協力した女子背泳ぎ日本記録保持者の寺川綾(背泳ぎ)は「コンディションに合わせて水着を選べるのがいい。100メートルと200メートルで使い分けたい」と話す。

 筑波大と共同実験で開発を進めたデサントは、選手自身の力を利用する「エネルギーの再利用」がテーマ。背中側に締め付ける力の強い素材を、腹側は伸びやすい素材を使用することで、バネのような構造を作り、キックやターンの動作を力強くサポートする。アシックスは、大腿部の揺れを抑えるために、締め付けに強弱をつけた新素材を採用。男子1500メートル自由形日本記録保持者の宮本陽輔は「後半疲れても、これで最後までキックが打てると思う」と話した。

 今や、スイマーの心身を支える重要なアイテムとなった水着。国内選手の最初の勝負は、ロンドン五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権。果たしてどのアイテムを手に取るか−。
ラベル:ロンドン五輪
posted by くりおね at 05:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ロンドンオリンピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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