1964年の東京から夏季五輪13大会連続出場を86歳で迎える大正生まれの鉄人団長は今秋、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」を率いる佐々木則夫監督(53)と東京・銀座のクラブで酒席をともにしたことを告白。ロンドン五輪では初戦からの応援を約束した。
“オリンピックおじさん”が霧の都に見参する。「高齢」を理由に北京五輪で引退宣言したが、次の開催まで1年を切り、ロンドンの足音が聞こえ始めて血が騒いだ。健康状態に問題はない。声の張りも良好だ。“引退”の理由はなかった。
「本当は北京じゃなくてアテネで引退するつもりだったの。ところが中国政府から国賓級で招待されたもんだから北京に行った。それでやめようと思ったけど、今も元気なの。ロンドンも大丈夫よ」。皆勤賞は続く。
38歳で五輪を初観戦した64年の東京から08年の北京まで12大会連続で開会式から閉会式までフル出場。日本が不参加となった80年のモスクワ五輪にも単身で乗り込み、東西冷戦を超えて「平和と友好」を訴えた。各国の会場で「世界で最も有名な日本人」と称され、公式写真集にも登場。84年のロサンゼルス五輪から『インターナショナル・オリンピック・チアリーダー』の称号を得た。
そして、48年間で13大会目のロンドンへ。今秋、佐々木監督との運命的な出会いも生まれた。
山田氏は「銀座8丁目のクラブで佐々木監督と偶然お会いしたんです。大相撲の9月場所を見終えて、知人の誘いで夜7時前に店に着き、飲み始めた時に監督と奥さんが入って来られた。『おぉ、有名人がいる』って声かけて、『じゃあ一緒に飲もうか』って」と明かす。“上司にしたいナンバーワン”の指揮官は夫人公認で“夜のクラブ活動”を楽しんでいた。
その席で、山田氏が「監督、開会式は7月27日でしょ。だから25日ごろ、ロンドンに入ろうと思ってるんですよ」と漏らすと、佐々木監督は「団長、ダメですよ。25日はうちの試合ですよ」と初戦の応援をリクエスト。山田氏は「え〜っ!!」と驚き、予定変更。23日ごろ現地入りするチケットの手配を行っている。
顔が広い。ロンドンで振る日の丸には、自民党の谷垣禎一総裁、安倍晋三元首相、民主党の渡部恒三氏、国民新党の亀井静香氏らをはじめ、ジャーナリストの田原総一郎氏、デヴィ夫人らが直筆サインを寄せ書き。もちろん、佐々木監督もだ。まずは、なでしこの応援で先陣を切り、「愉快で楽しいロンドン」にしてみせる。

